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革命を起こす 自らに

andymoriを初めて聴いたときの驚きは今も忘れない。


つんのめり全開のロックンロール、
なにもかも蹴散らすような血走った眼が見えた気がした。
でもそれはワケのわからない苛立ちではなく
もうすべてを飲み込んだ上で
空しい胸で咀嚼を繰り返した ひとりの若者の苦悩と妄想

サウンドはお世辞にも洗練されているとは言えない
けれどどこか懐かしく人肌の体温を持っている

そんな 魅力に惹かれて
1st、2ndアルバムを数え切れないくらい聴いてきた。

そして次のアルバムを心待ちにしていた。


そんな中、大樹くんがまさかの脱退をして
あっけにとられている間に新しいドラマーが加入して、
普通なら なじむまで時間をかけるところだろうに
すぐにライブもやって。

あ、これは大丈夫だな ってそう感じた。

それが この「革命」というアルバムで 見事に証明されていると思う。
 










これまでとの大きな変化は 言葉がダイレクトに届く ということ。

平坦というのとは違って。

こういうことを歌いたいんだっていうのが
とてもよくわかるという意味。

前作には虚ろなまなざしというものが感じられるけど
このアルバムには一切感じない。

 ‘どんなに悲しくても辛くても前を向いていたい’

~短いフレーズの中に痛いほどの気持ちが詰め込まれているように感じる。




私はつい最近知ったのだけど…
andymoriのソングライターでありボーカルの小山田壮平くんは
6年前にお姉さんを交通事故で亡くしている

そのショックは今も彼の中で大きなものとして在り続け
曲をつくる上でもとても影響しているという・・
(このアルバムの中にも お姉さんを連想させる曲がある)

40年以上生きてきた自分が自然に「死」を意識し始めたところを
彼は十代でふいに残酷な形で突きつけられたのだと想うと
胸が締め付けられるようだ。。


でも、
壮平くんはブログにこう書いている。

「なんだか暗い声なんだけど、届いてほしい。誰のことも傷つけたくない。
楽しんでもらえたらいいなあ。」



音楽は楽しいもの
素晴らしいところへ連れていってくれるもの

彼は andymoriで それを鳴らしていくんだな
すごくいいバンド~andymoriで








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綺麗な人形が欲しいよ 僕にとっての君みたいな

[Weapons of mass destruction]


 


本当の心 本当の気持ち 本当の心 本当の気持ち

こんな儚い世界の中に信じた歌がある
こんな儚い世界の中に信じた人がいる

[Peace]






力のない愛する人の言葉を聞く度に俺はね 死ねるよって思うのさ
声を枯らして歌ったあの日の空の下で俺はね 死ねるよって思うのさ

[楽園]





100回 1000回 10000回くり返して 伝わらない 届かない想いは
100日 1000日 10000日たった後で 夜明けを待つ心に風を吹かせるんだ

[革命]

by sr-moko | 2011-06-10 17:00 | 音楽